300日目。
記念すべき本日は、
パリを抜け出してちょっと小旅行をしてきました。
パリで色々な美術館へ行き、
沢山の印象派の絵画を鑑賞してきました。
特に、やはりモネの作品を見る機会が多く、
その記憶が鮮明なうちに行っておきたいと思っていた場所。
Claude Monetが晩年を過ごし、
有名な作品を沢山描いた家のある、
Givernyへ行ってきました。
フランス北西に位置する
Normandy地方にあるこの街にも関わらず、
パリから国鉄とバスで1時間程で到着します。
Paris Saint Lazar Stationから電車が出ています。
駅を最近改装したのか、
とっても奇麗な駅でした。
コンコースの様子。朝から人でいっぱいでした。
駅には、こんなオシャレなオブジェもありました。
切符を自販機で買い、いざ出発。
切符は、片道大人€13、
ユース(25歳まで)は€10です。
まずは、Vernonという街まで行き、
そこからバスへ乗り換えなので、
そこまでの切符を買います。
スケジュールはこちら。。。
私は、10時20分発の電車にしました。
この駅は、モネが機関車を描いた事でも有名。
なかなか可愛い電車で出発。
ヴァケーション中と言う事もあって、
雨降りにも関わらず、ほぼ満席でした。
40分程でVernon駅に到着。
ここからバスでGivernyに向かいます。
電車の殆どの人がここへ行くのが目的みたいで、
遠足の様にぞろぞろと皆同じ方向に向かいました。
駅の目の前では無く、
1ブロック行ったところにあるバス停で待ちます。
バスは、電車到着時間に合わせて、一日5本程あります。
バスの時刻表はこちら。
行きに往復切符(€6、50)を運転手から購入し、
バスに乗り込みます。
とっても奇麗な大きなバスでした。
バスで15分程行くと、とてものどかで小さな街、
Givernyに到着します。
Rue Cloude Monet(クロードモネ通り)と名付けられた、
この小さな街中心の通りを奥へ奥へと歩いて行きます。
バス停から徒歩10分程で、
La Masion et Les Jardins de Monet(モネの家と庭園)に到着。
でも、大型バス2台分の観光客の数の為、
入場にとても時間がかかりました。
20分程待って、やっと入場。
入場料は、大人€9、12歳までの子供と学生€5。
私は、学生料金で普通に入れちゃいました。
まだ若い証拠かしら。
まず、入るとモネが
アトリエとして利用していた場所へ入ります。
今現在はお土産ブティックですが。
ここであの有名な「睡蓮」を作り上げていたそうです。
今でも、1作品展示してありました。
とても天井が高く、明るい空間でした。
そこを抜けると、こんな奇麗な中庭が広がっており、
お家に向かう看板があります。
その前に発見したのが、鶏達。
その中の1羽がとっても大きな鳥で、
七面鳥かと思われるのがいました。
そして、お家。
ピンク色の壁で、緑と花に囲まれた素敵なお家。
中での写真が禁止だったため、写真がありません。
日本の浮世絵コレクターだった彼の家の中には、
日本人の私で私でさえも見た事ない数の
浮世絵が至る所に飾られていました。
改めて見ると、凄く繊細で芸術的な日本絵画。
ここへ来て、素晴らしさに気がつかせられました。
1階にはダイニングルーム、
大きなキッチン、客間、アトリエがあり、
2階へ上がると、モネや奥さんの寝室がありました。
もちろんモネの作品や
彼の生前の写真も飾られておりました。
お家を見学中に大雨が降ったのですが、
運良く見学が終る頃には雨が上がり、
睡蓮の池へと向かいました。
地下道を通って睡蓮の池へ向かうと、
まず最初に目についたのがこれ。
記念植樹が地元愛知県の豊橋市から送られていました。
こんな場所に、地元愛知県が出てきて、
なんだか誇らしい気持ちです。
小雨が降る中、
池のある庭園の回りをゆっくり歩きました。
小さな小川があって、そこには竹やぶが。
ここは一体どこなのか、日本なのかっておもっちゃいます。
大きな木も一本。立派に育てられています。
そして、これが睡蓮の池。
奥の柳とこの感じ、何度も彼の絵に登場していましたよね。
睡蓮も綺麗に咲いておりました。
紫陽花も素敵です。
この木のボートも。
この眺めも、絵画そのもの。
この写真は、日本の橋から写しました。
生憎の天気だったのだけど、
なんだか逆に趣があって、素敵でした。
植物がみずみずしく、生き生きしておりました。
また地下道を通って、中庭の方へ戻ってきました。
ここには沢山のお花が咲いていてとっても素敵でした。
ここは、バラのアーケード。
残念ながら、バラの時期はちょっとずれちゃったみたい。
お花にこんな生き物発見。
お昼寝中かな。
カラフルな花が雨の水分から
生き生きと咲いておりました。
ここはラベンダーの小道。
バラのつぼみもこれだけ揃うと、なんだか素敵。
これを描いた絵画もあったような。
ノルマンディー名物リンゴもありました。
という事で、2時間弱で見学終了。
モネが実際に住んでいたお家に行けるだけでも嬉しいのに、
沢山のお花が咲いていて、
雨のしみた植物の匂いが美味しくて、
マイナスイオンたっぷりなお庭で、
彼の描いた絵画を思い出しながら、
それが絵画から肉眼に変わる面白さを味わい、
尚かつ、これは自然ではなく
彼が作り出した世界なんだと思うと、
本当に感動し、感心しました。
現在は、カメラが発達して、
簡単に誰でも何でもパシャパシャと、
撮りたい被写体を撮りたい時に撮れますが、
彼の生きていた時代は、カメラは存在していたものの、
カラーでもなければ、そんな頻繁に撮れる訳でもなく、
光りと時間の変化を捉えたかった彼は、
それを捉える為に1つの被写体を
何枚も何枚も絵画に描きとめ、
とても苦労したのだろうなぁと思いました。
でも、その代わり、何度も描く事によって、
見えてくる本当の光りの色の変化や
時の移り変わりを
感じられていたんだろうなぁとも思いました。
彼こそ、やっぱり芸術の先駆者なのかなぁ、
カメラという物ができる前から、
そこに注目していたのは、
本当に凄いなぁとおもっちゃいます。
その後、お腹が空いたので、
バスと電車を1本後にして、
せっかくなので、ジヴェルニーで食事。
モネの家からもう少し奥に行ったところにあった
レストランに入りました。
ノルマンディ名産のカマンベールチーズと
リンゴの入ったGivernoisと名付けられた
ガレットを注文。
そのお供には、こちらも名産のリンゴのシドルを注文。
コーヒーカップで出てきてちょっとビックリだったけど、
美味しかったです。
このガレットは、さっぱりでとても美味しかったです。
その後、ちょっとジヴェルニーの街をうろついて
バスに乗り、
ヴェルノンでもちょっとうろつきお茶をして、
パリへと戻りました。
この小旅行、純粋にとっても楽しかった。
パリ近郊でここだけは
絶対に帰国前に行こうと思っていたので、
今日、雨が降ってしまったけど、
本当に行って良かったです。
時期も丁度良く、お花も沢山見られたし、
忙しい(特に最近はソルドとヴァカンスで人ごみだらけの)
パリを抜け出して、
のどかな小さな街への小旅行は、
ココロの癒しにもなりました。
雨も素敵だななんて久しぶりに思っちゃいました。
パリから簡単に行けるので、
時間のある方は、是非行ってみてください。
素敵な場所ですのでお薦めです。
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