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5.2.12

La Conciergerie

150日目。

昨日の予想通り、朝起きると街中真っ白!
パリでは本日初雪でした。

そんな雪の中、久しぶりにパリ観光。
なぜなら、本日は月の第一日曜日。
観光名所無料の日。

12月は旅行で、1月は元旦で行く事ができなかったので、
まさに3ヶ月ぶりの観光。

今回は、いつもフランス語講座に行く時前を通るけど、
観光をしていなかった辺りと、
前回閉まっていて行く事ができなかった
コンシェルジェリーに行きました。

今日は、La Conciergerieについて。

シテ島の北西にある3つのとんがり屋根の建物で、
6世紀頃は王居として使われ、
14世紀に王室管理府として建て替えた場所です。
フランス革命時には、マリーアントワネットを代表とする、
2600名程の貴族達が収容され、
処刑前の牢獄としても使われました。

今日はちょっと寒くて外観の写真を撮れなかったんだけど、
時計台は、パリ最古の公共時計だそうです。
 大きな建物の割に、入り口は割とこじんまりとしていて、
分かり難いかもしれません。
最高裁判所のすぐ隣にあります。
 中に入ると、
すぐにLa salle des Gens d'armes(憲兵の間)があります。
ヨーロッパ唯一のゴシック式民間建築だそうです。

現在、Betes Offというギャラリーもあって、
動物と人間のコラボレーション的な事をテーマに
いろいろな展示がありました。
 人間と木に鳥や骸骨がからんでいる作品。
Gloria Friedmannの作品です。
"Here is The End of All Things" と題された作品。
とっても奇麗な作品です。
Claire Morganの作品。

他にもいろいろな面白い作品が展示されていて、
これだけでも十分!
でも、まだまだ入り口です。

そのギャラリーエリアを越えて、
奥の部屋が、La salle des Gardes(見張りの間)。
 王の寝室の見張りの為の部屋でした。
革命児には、革命裁判所として利用されました。
 隣のLa rue de Paris(ラリュードパリ)という空間には、
このように処刑された有名な方の名前が展示してありました。
1793年10月16日は、
マリーアントワネットの処刑日でした。

そこから奥全体を
Les salles révolutionnaires(革命の間)と言います。
 1階部分には、囚人達の受付場所。
記録帳や所有物を確認する場所などがあります。
 螺旋階段を上がって、牢獄へ。
 ここが牢獄の一部。
 普通に人形が寝ていました。
貴族の中でも階級によって牢獄の部屋の種類が違う様です。
お金を払えば、ベットも用意してもらっていたみたいです。
 それでも、優雅な生活とはかけ離れた牢獄生活。
窓もこれだけしか無く、
殆ど陽も射して来ない様子。
 隣の部屋には、
処刑された人々の名前がリストされていました。
 もちろん、マリーアントワネットも。
 それから、当時の絵や記録帳、様々な道具などの展示室。
 これは、実際に使われていたギロチン用の刃物。
こんな大きなもので切られれば、即死ですね。。。
 1階に下がると、
La Chapelle dite des Girondins (ジロンド派の礼拝堂)。
元々王の祈祷所だったところに、
革命時には礼拝堂として使用されました。
 その奥は、
La Chapelle commemorative de Marie-Antoinette
マリーアントワネット記念礼拝堂)があります。
 ここが実際に彼女が牢獄生活を送っていた場所だそうです。
今現在は、このように礼拝堂となっています。
 一度外に出て、La cour des femmes(女たちの庭)。
ここで女性囚人が洗濯をし、食事をとっていた場所。
12人ごとにここから車に乗せられて、
処刑場所へと向かったそうです。
現在のコンコルド広場です。

そして、最後にあるのが、
La Cellule de Marie-Antoinette(マリーアントワネット牢)。
先ほどの礼拝堂が元々の場所で、
ここはその当時を再現したところです。
見た感じ、この牢獄の中でも
一番贅沢な暮らしをしていた様ですが、
彼女の元の生活に比べるともちろん天と地の差ですよね。
見張りの兵隊に四六時中見られて、
とても窮屈な最期を過ごした様です。

今回ここへ来て、思ったのは、
フランスは怖い国だという事。
民衆が一体となって革命を起こし、
すべてを変えた国。
それが可能であった事を証明するかのように
いろいろな場所にその当時の様子が残されていて、
いざとなれば、あの頃のように
また革命を起こす事だって可能なのだ
と言わんばかりに、民衆の象徴のように存在して、
なんだか政治や国を威嚇しているように感じました。

でも、歴史的な出来事を大切にし、
そこから学び、現在に活かす。
そうあるべき事が、
フランスではきちんとなされているような気もしました。

コンシェルジェリー、寒いかと思ったら、
きちんと暖房がきいていて、
ゆっくりと見学できました。
ずっと行きたいと思っていたので、
行けて良かったです。

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