345日目。
クッシェットでの寝台列車だった為か、
かなり寝入ってしまって、
車掌に到着15分前に起こされるまで爆睡してました。
それから飛び起きて、急いで身支度をして、
Vienna Westbahnhof(西駅)に到着。
ウィーンでは人生初Couchsurfingで、
他人のお家にお邪魔して泊めてもらうという事で、
緊張しつつも、いろいろ観光を始める前に、
挨拶と荷物を置かせてもらう為、お家に向かいました。
市内には、メトロとトラムとバスが走っていて、
1回券€1、80なのですが、
24時間有効券というのがあって、それが€6、70。
4回以上乗車すると元が取れます。
私は、丁度24時間後にウィーンを出発する予定で、
翌日の朝、駅まで行くのに絶対使う事を思うと、
4回は乗ると思い、24時間券を購入しました。
そこから調べておいた通り、トラムに乗車して、
CSのホストのお家に無事たどり着きました。
会ってみると、とっても気さくで可愛らしいカップルで、
とりあえずホッとしました。
挨拶を終えて、荷物を置かせてもらい、
Krakowの失敗を踏まえて直ぐ出発。
ここViennaでもちょっと小旅行をしてきました。
調べておいた時刻表によると、
目的地へ向かう電車は、
また別の駅(Vienneにはいくつかの国鉄駅があって、
目的地によって利用駅が違うので要注意です)に今度は、
地下鉄を利用して向かいました。
地下鉄から外を眺めた様子は、なんだかパリに似ていて、
ホームな気分。
Wien Meidlingからまず普通列車
(Pass保持者は切符要りません)に乗って、
Gloggnitzという駅を目指して約40時間。
実は、このGloggnitz駅からGrazという駅までの間を
Semmerinbahn(セメリング鉄道)といって、
世界最初の鉄道世界遺産なのです。
このセメリング鉄道、
アルプス山脈の山を登っていく絶景ルートで、
アーチ橋も多々見られます。
是非ともそこを通ってみたいというただの興味本位で、
この日の小旅行を決意した訳です。
Gloggnitzという駅で乗り換えと思っていたら、
なんだか様子がおかしい。
どうやらGloggnitzとPayerbach-Reichenau間は工事中の為、
臨時バスが出ていて、それに乗り込む必要があったみたい。
人の流れにそりつつ、バスの運転手に聞いてみて、
バスに乗り込みました。
Payerbach-Reichenauに到着して、
そこからやっとセメリング鉄道開始。
こんなちょっと旧型の電車に乗車。
もちろん、パス保持者は切符は要りません。
内装はこんな感じで、気持ちが良いので窓を前回にして、
山の美味しい空気を浴びながら乗車を楽しみました。
電車がぼろいのか、線路が古いのか、
ガタガタと山を登って行く感じが、
世界遺産的な感じがして、
逆に雰囲気が出ていました。
2重橋もバッチリ窓から顔とカメラを出して、
キャッチ。
アルプスの山々もとっても綺麗です。
この旅最高に電車の中ではしゃいだ20分程の乗車後、
Semmering駅に到着。
駅には、このようなモニュメンとがあります。
世界遺産の証明も。
駅構内には、ちょっとした展示室がって、
おばぁさんが一人で案内人をしておりました。
模型があったり、
昔の写真や道具が展示してありました。
でも、駅にあるのはこれだけ。
他には何もありません。
記念撮影を終えれば、5分で見学終了。
目的は、この駅に来る事ではなく、
この鉄道を走る列車に乗る事が目的だったので、
がっかりしたりはしませんでした。
帰りは、途中乗り換え無しの、特急列車に乗って、
一気にViennaまで帰りました。
Vienna観光は1日しか無いので、
早めに帰って観光を始めたかったのもあります。
オーストラリアも特急列車は最新。
Railjetという特急列車。
内装も綺麗だし、携帯の充電出来るし、
画面にはどこに現在何キロで向かっているかの表示。
そして、とっても静か。
先ほど通ったSemmering鉄道のガタガタが嘘の様。
シャトルバスに乗った1区間も何故だか、
工事中じゃないのかとも思ったのですが、
この電車は普通に通過。
45分程でVienna Meidling駅に到着しました。
まずは(この旅で新しい土地に行ったら
必ずしていた事の1つ)、
観光案内所に行き、街の観光マップを貰いました。
その地図とガイドブックを頼りに観光開始。
ウィーンと言えば音楽。
音楽の都のこの街には、
色々な作曲家にまつわる場所があります。
こんなユニークな壁画のアパートを眺めつつ、
まず目指したのは、大先生Haydenの記念館。
残念ながら、お昼休憩中で閉まっていて、
中の様子は見えませんでしたが、
ここにあのハイドンが住んでいたと思うと鳥肌。
24時間券を持っているので、少し遠回りも出来た為、
こんな所にも行ってみちゃいました。
Zentralfriedhof(中央墓地)。
地下鉄3番線でSimmeringに行き、
そこからトラム6番か71番に乗って行きました。
大きな墓地なので、入り口もとっても大きい。
まるでお墓が街の様に舗装されていて、
広々としておりました。
到着してから思ったのは、
広過ぎて目的の人のお墓を探していたら、
日が暮れて、体力も全て無くなってしまうと思ったので、
上のドーム型の建物まで行って諦めようとした時、
こんな標識を発見。
ドイツ語分からないけど、
Musikerって明らかに音楽関係ですよね。
そのサインを信じてちょっと中の方に入ってみたら、
まず飛び込んで来たのは、Motzrtの記念碑。
彼のお墓はここではないのですが、
音楽関係者のお墓を集めたここにも記念碑を建てた様です。
そして、その目の前には、あのベートーヴェンのお墓が。
今でも沢山のお花が添えられておりました。
ここに彼が眠っている、
すぐ1メートル先に彼がいると思うと、
ドキドキしちゃいました。
ここへ来て、凄い場所までやって来たな、
凄い旅をしているな自分と思いました。
大好きなベートーヴェンをお目にかかれて、
本当に光栄です。
このように、案内看板もあって、
そのブロックにどの方のお墓があるかが書かれています。
思いつきで行ったお墓巡りで、偉大な人のお墓に行けて、
なんだかウィーンはもうこれで満足な気分。
でも、まだ市内観光は始まっていませんでした。
市の中心部に戻り行ったのは、
Mozarthaus(モーツアルトの家)。
ここに彼は3年間住み、
あの「フィガロの結婚」を作曲したそうです。
現在は、モーツァルト記念館になっております。
入場は有料でした。
そこから直ぐ広い通りに出ると、
大きなシュテファン寺院が見られます。
かなり大きく高く、写真に納めるのが大変でした。
内装も素晴らしく、天井が高く、空間が広く感じます。
反対側の屋根はこれまたユニークな模様になっていました。
この辺りは、かなり観光地的な場所で、
道に沿った店舗も観光客向けのお店か高級ブティック。
そんな通りには、このようなモニュメントもあって、
とても芸術的。
この街にも教会が多くあって、
その内装もそれぞれが本当に美しい。
もう少し歩いて行くとあったのがこの建物。
ここは、Beethovenが一時期
作曲活動に利用していたアパート。
ショップが地上階にあり、
この最上階が記念館になっています。
学生料金で€3で入館。
彼の使ったピアノ、譜面台、指揮棒などが展示してあり、
鳥肌が立ってしまいました。
彼の愛した女性に宛てた直筆の手紙も展示してありました。
このアパートに彼が居たと思うだけで、
本当に感動で、本当に来て良かったと思いました。
そこから直ぐの場所にあるのが、市庁舎。
野外シアターのイベントがあるのか、
巨大スクリーンがあって、建物が半分見えませんが、
それでもとても立派な建物。
その直ぐ南側には、国会議事堂。
こちらも凄いの一言。
道なりに進むと、博物館があります。
この辺りはもう全て王宮の一部。
さすが貴族の街、それぞれの建物が本当に立派で豪華で、
ウィーンってパリより
凄い街なんじゃないかと思ったりもしました。
王宮への入り口。
こちらは新王宮。
楽器や武器などの美術館として利用されています。
王宮。
ここにハブスブルク家が住んでいた王宮で
中を見学も可能です。
敷地へのエントランスのドームなんですけど、
凄いクラッシックな作りで、
普通にこういうのが街中に今でもあるのが、
驚きです。
王宮から直ぐ出た所にある
ミヒャエル教会に入ったのですが、
この天井画の装飾は初めて見る感じでこれもビックリ。
もちろん、音楽の都のオルガンは
豪華な作りになっていました。
メインストリートの方に戻り、
ウロウロしていたらストリートミュージシャンに遭遇。
さすが音楽の街、ストリートミュージシャンとは言え、
音楽的才能に溢れていました。
ブルク劇場の前を通って、また市庁舎の方へと戻りました。
っていうのも、なんかイベントらしき事がやっていて、この日の夕飯はここで食べる事にした為。
一日中歩き回り、さすがに疲れもあったので、
ここでビールを一杯。
外でご飯を食べるのはとっても美味しいです。
ビールと軽いおつまみを食べて、
ホストの家に戻りました。
家に戻ってからは、この日の出来事から始まり、
色々なお話をしつつ、
お礼としておばぁちゃんの手作りポーチをお渡しして、
次の日お互い早かったので、
シャワーを借りて、夜中前には就寝しました。
初CS。初めてのホストが良い人達で、
本当に良かったと思うし、
無料で宿泊出来るという部分だけではなく、
行ったその土地で
知り合いが出来ると得られるものが大きく、
CSやってみて本当によかったと感じています。
あと、ウィーン。
なんて素晴らしい街なんでしょう。
貴族が高貴な暮らしをしていたのが至る所に見られて、
建物ひとつひとつが豪華で、ウィーン凄いなと思いました。
想像していた街並よりも遥かに豪華だったので、
かなり衝撃を受けました。
そして、音楽の都。
クラッシック音楽で有名な作曲家達の足跡を巡って、
この旅の壮大さに今更ながら気がついたのでした。
人生のうちにこれだけベートーヴェンを
近くに感じられる事なんて、
あるとも思っていなかったので、
この街に来て、お墓やお家に行けたのは、
本当に凄い経験だと思います。
ウィーン、1日じゃ足りない。
お金に余裕を持って、また将来行きます。
もっとゆっくり観光したいと思いました。
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