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7.9.12

Voyage en train de l'Est-Europe: Jour 14 Venice


354日目。

東欧電車の旅:14日目(8月11日土曜日)。

そう言えば、パリ生活11ヶ月記念を前日に迎えたのですが、
そんな事無意識のうちに過ぎ去ってしまってました。
それ程、他の事を考えられない旅でもありました。

さて、それもそのはず、
この日は、今回の旅で一番きつい日になったのです。

二者択一で、深夜ヴェニス着の電車を選んだのですが、
悪条件が重なりかなりの体調不良に陥ったのです。

まず、旅の疲れがそろそろ貯まっていた。
そして、深夜に乗り換えと待ち時間1時間で、
時差ぼけと寝不足。
そして、朝晩と電車の冷えにやられたみたいで、
体がとても怠い。

こういう時に限って、電車もうまい事行かない。
臨時列車の為、
Veniceの島にあるSanta Lucia駅まで行かず、
その手前のMestre駅が終点。
その時、既に午前4時。
Santa Luciaに向かう電車なんて無く、
駅で待ちぼうけ。
体がだるかったので、深夜バスを探したりと
動きたくなかったので、
5時20分の始発を駅で待つ事に。
待合室も閉まっているし、
ベンチも先客で埋まっていて、
仕方なく、地べたに座り、人気の多い場所で仮眠。
5時過ぎになんとか立ち上がり、
電車に乗り込んで、
10分程でVeniceの島に到着。
 そこに舞い込んで来たのは、
朝焼けに光ったヴェニスの街。
もう一目惚れですよこの街には。

まずは、ユースホステルに向かい荷物だけでも
置かせてもらおうと思ったのですが、
記載の住所に行っても、誰も居ない。
電話をしてもイタリア語で何言ってるのか分からない。
朝早過ぎて、だれも周りにいないし。。。
体もだるいのに、こんな仕打ちで、もう散々。

困って最後の手段と思い、
近くにあったホテルに入り、
何かこのユースホステルについて
知っているかと聞いてみた。
電話しても分からないから、
ここに電話して通訳してくれないかと尋ねた。
すると、助けてやるけど、今忙しいから後でと言われ、
ロビーで待たされました。

30分程待たされて(私ももう動けないので。。。)、
話してくれたおじさんは夜勤で帰宅。
その前に、予約が無かったら、
ここに一泊€50で泊めてあげると言われ承諾。
朝食付きの普通のシングル部屋のホテルにヴェニスで
一泊€50は安い方だと思ったので。
しかも、もう他を探す体力も能力も無いし。
そして、交代のおばさんが取り次いでくれて、
まずはユースホステルに電話。

私の予約があるかを確認してもらい、
その後、場所の確認をしてもらいました。
予約はあったのですが、
何故だかもう一件ホステルとして使っている場所があり、
そちらがメインだそうで、
そこの近くまで迎えに来てくれる事になりました。

っていうか、場所が違うなら、
なんでネットにそっちを載せないのか。。。

おばさんにお礼をして、
もう一件の方に向かいました。
到着が早過ぎた私も私ですが、
24時間態勢じゃないホステルも初めてだし、
住所が違う何てもってのほか。
Smartholidayというホステルには要注意です。
朝早過ぎて寝ていて、電話で英語喋れなかったと言い訳。
このホステル、個人経営みたいで、
受付は2人、一人はアフガニスタン人で、
もう一人は韓国人。
なので、韓国人の個人旅行者が多く泊っていました。

アフガニスタン人と出会うのは初めてで、
翌日ゆっくり話す機会が出来たのですが、
彼は戦争が始まる前に国を出たそうです。
色々な国を転々とし、今ヴェニスに落ち着いたみたいです。
15年間、国に帰ってないという。
怖くて帰れないと。
でも、家族はアフガニスタンにまだいるそうで、
田舎で疎開していると言っていました。
攻撃を受ける他国への憎しみはあるかと聞くと、
意外にも、勝手に入って来たアルカイーダや
他のテロ組織が平和を奪ったと言っていました。
それまでは、色々な宗派が同じ土地で暮らしていたのに、
テロ組織が入って来てから、
意見が分かれ始めたと言っていました。
中東問題に関して無知な私には、
奥が深そうです。
他国を嫌うのも、洗脳的な部分があるみたいですね。

ホステル到着後、すぐにチェックインをさせてもらい、
シャワーを浴びて、
体調を治す為、薬を飲んでまずは寝ました。
昼過ぎまで寝たら少しは良くなり、
時間も勿体ないので、観光開始。

その前に、駅に戻り一番最後の電車のチケット
(Genova-Nice:Genovaから国境駅までは予約無し、
そこから国境を越える電車で
Niceまではフランスに入るので、
Passを使って半額)の予約をしました。
 駅から観光開始。
目に入るもの全てが素敵です。
この橋は、きっとVeniceで一番モダンな橋だと思う。
この橋を越えた所にバスターミナルがあるのだけど、
車両が入れるのはここまで。
ヴェニスは車両一切禁止の街。
全て徒歩か、大きいのから小さいのまで
街に入り組んでいる運河を
水上バスかゴンドラでの移動が普通。
でも、徒歩でも十分回れます。
これもヴェニスで好きな部分の1つ。
車が通っていない分、街歩きがし易く、
空気も奇麗だと感じました。
 街の至る所にこのようにゴンドラやボートが
停めてあります。
一歩奥に入ると、住宅街。
こんなところで生活している人がいるのが驚き。
 駅からぐるっと回り、ラグーナベネッタと運河の合流。
その向こう側にも島があります。
 Punta bella Doganaと呼ばれる
ドルソドゥーロ地域の先端にある岬には、
こんなカエルを持った青年が立っていらっしゃいます。
 そのすぐ隣には聖マリア大聖堂。
裏道に入って行くと、
沢山のジュエリーショップやお土産屋さんがあって、
すぐ隣にあるMurano島の特産品、
Muranoガラスの工房が沢山あります。
 ジュエリーショップでガラスを制作している
マスターを隠し撮り。
職人さん、カッコいいですね。
 運河が多いので、大小の橋が至る所にあるのですが、
この橋凄く古そうな木製の橋です。
橋を渡って、Saint Marco方面へ向かいました。
音楽劇場がたくさんあって、
夜にはコンサートが開催されているみたいで、
たくさんポスターなどが貼ってありました。
 中に入ると、古い弦楽器が飾ってありました。
珍しい楽器もあって、それを見ているだけで感動。
パリの警察官のユニフォームって凄くダサイのですが、
こちらはヴェニスの警官。
なんか水兵さんみたいで可愛い。
3人でお喋りして、やる気無さそうな感じが
イタリアンです。
 大きなサンマルコ広場にやってきました。
この長い回廊を見て、圧倒。
街並も素敵なのに、広場も素晴らしい。
さすが、世界で最も美しい広場と
言われる程の事はあります。
この広場、ヴェニスでも一番地形が低く、
地盤沈下がかなりの問題になっていて、
満ち潮時は床下浸水になるみたい。
いつか沈んでしまうと言われるこの街、
今はそれに備えて水域を止めるなのどの
プロジェクトがあるそうです。
 この回廊のには様々なお店が入っているのですが、
とっても古いカフェなどもあります。
 このCafe Florianはヴェニスで最も古いカフェで、
創業1720年。
カフェラテ発祥の地でもあるそうです。
 生演奏を聞きながら、外のテラスでお茶もできます。
作曲家ワグナーがよく通ってここで曲を書いたとされる
Cafe Lavena。
 
広場正面には、サンマルコ寺院と高さ100mの鐘楼。
横にも回廊がすごいし、縦には鐘楼がすごい。
 サンマルコ寺院の外観もこれまた細かくて。
 ムーア人の時計塔もあります。
 サンマルコ広場から運河側には、
ゴンドラが泊めてあって、
木製の乗り場があって、
もう言う事無しでございます。
 そこからの通りには、まるでヴェニスの商人のような
港町の用な感じの雰囲気が出ていて、
これもヴェニスという感じ。
ブラブラとホステル方面に向かいつつ、
夕飯所を探し、絶対食べたいと思っていた
イカスミパスタを発見。
Spaghetti al Nero di Seppie。
高級レストランではなく、
いい感じのカジュアルレストランに入り、
これを注文。
見た目飽きそうですが、
味がしっかりしていて、見難いけどイカも入っていて、
これに合うワインも出してもらい、
とっても美味しかったです。

ヴェニス、街歩きがとっても楽しい。
一応地図を持って行き、
目的地を考えつつ歩いていたのですが、
かなり迷い易い。
でも、迷ってもいいかという感じで、
右に行き左に行きと裏路地に迷い込み、
観光地から少し離れて、お散歩を楽しみました。

やっぱり、海の見える街が私は好きな様です。
夜には体調も戻り、
ヴェニスの美しさにテンションが上がって、
朝の最悪な状況も、終りよければ全てよしな感じ。

こうやって、旅をして、色々な場所に来ると、
本当に地球って面白いなと思います。

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