120日目。
先月の中旬頃から、パリに来てやりたいと
思っていた事の1つへと一歩踏み出しました。
将来、パーソナルスタイリストになりたいと思っている私。
今は、それに向かって試行錯誤をしている最中で、
ここパリでも何をしたら一番良いか、
何をすべきなのか模索中でもありますが、
またまたパリでのラッキー度が上がっている私、
ひょんな事から、ちょっとファション界へと
足を踏み込む事ができました。
きっかけは、Twitter。
ネット社会万歳です!
パリへ来て、Twitterのアカウントを作ったのですが、
Profileに"Fashion”だの"Stylist"だのと載せてるのですが、
あるカナダ人のカメラマンが
パリでの撮影時のStylistを探していたみたいで、
キーワード検索で発見された私に、
メッセージを送ってきたのがきっかけ。
Stylistを夢見ている私を、
Stylistと勘違いしてメッセージをしてきた彼に、
私としては滅多に無いチャンスなので、
事情を説明して、撮影に参加したいと頼んだ所、OK。
本当にラッキーな私。
とっても良い人で、彼が最終的に見つけて、
撮影を共にする本物のStylist達を紹介してくれました。
カナダとNYをベースに活躍している彼。
3週間のパリ滞在中、4つのプロジェクトをこなし、
私は、そのうち3つに参加する事ができました。
まず1つ目の人生初プロジェクトは、12月中旬にあった、Kenton Magazineの撮影。
この撮影に参加するStylistを紹介され、
モデルのオーディション中に初顔合わせ。
次の日には、既に選んで運び込まれる
数々のドレスや衣装の確認を任されました。
こうやって、いろんなブランドやデザイナーの服が
運び込まれます。
シューズやジュエリーも同様に。
雑誌撮影のスタイリングに関して知識ゼロの私に、
1から10まで教えてくれて、
ある程度任せてくれて、
この時点だけで、本当に吸収する事がいっぱいで、
とても新鮮な気持ちでした。
集めた衣装を運んで、
チーム(カメラマン、スタイリスト、
ヘアースタイリスト、メーッキャップ、モデル)で
撮影現場に。
この日の撮影は、
パリ郊外にあるBetzという小さな街のお屋敷。
初めての雑誌の撮影で、こんな凄い場所に来て、
本当に自分ってなんてラッキーなんだと心から思いました。
衣装をハンガーにかけて、モデルのお着替えのお手伝い、
スタイリストに意見を求められれば、
たまに衣装のコーディネートもしたり。
自分では絶対に手の届かない服や
ジュエリーをコーディネートしていくのは、
本当に幸せで楽しかったです。
ヘアのお手伝いもしたり、
撮影中はライトを抑えたり、
チーム全体のアシスタントとして頑張りました。
こんな大きなキッチンを使う事が出来たので、
ランチの準備を任されても全く苦ではなく、
楽しい気持ちでいっぱい。
この撮影チームは、初めてだからというだけではなく、
とても良いチームで、現場の雰囲気はかなり良く、
悪天候でちょっと撮影に影響は出たものの、
チームで試行錯誤をして、
毎ショット良いものが撮れていました。
初めての雑誌撮影がこのチームで、
この雰囲気で本当に本当に良かったです。
良いチームの中、いろいろ学ぶ事ができて、
自分のモチベーションもかなり上がって、
本当にいい経験ができました。
この次の日、借りたすべての衣装を返却。
2人で20件ものブランドのアトリエやお店をパリ中回って、
無事に終了。いつも通っていた道にお店があったりと、
こうやって1件1件回る事でまたお勉強になりました。
年が明けて、3日。2つ目の撮影。
Wowza Magazineというカナダの雑誌。
このプロジェクトには、
また別のStylistのアシスタントとして撮影日だけ参加。
場所は、パリ高級地区のマンションの1部屋。
1回目に比べて、スタイリストの方とは撮影日に
初顔合わせだったので、
何となく距離感があったり、
モデルの雰囲気がいまいちだったりと、
なんとなくドヨーンとした雰囲気の現場。
しかも、マンションのオーナーが
相当いっちゃってる方だったので、
彼が登場してから、撮影の緊張感がぶち壊され、
慌てて撮り切る感じになってしまい、
ちょっと残念な撮影で終わってしまいました。
でも、新しいStylistにも会えたし、
また違うヘヤースタイリストとも知り合えて、
こういう撮影現場も1つの経験と思い、
勉強勉強。
そして、昨日撮影が終了した3つ目のプロジェクト。
またまた別のStylistを紹介して頂いて、
撮影前日に彼のアトリエに行き、
衣装を借り出しに出掛けたり、
撮影日の準備段階にやる事をいろいろ教えて頂きました。
借り出しの為、プレスへと連絡をつけたり、
英語力の無い彼の為に、
シャネルNYオフィスへと電話をかけたり、
いろいろ体感して学んで行きました。
撮影は、シャンゼリゼ通りにある5つ星ホテルの
スイートの部屋を借りての撮影。
Kenton MagazineとWowza Magazineの両方の撮影を
この日に一気にやってしまうという魂胆。
でも、やっぱり後々大変に。。。
撮影現場の雰囲気や流れがつかめてきたけれど、
2つ目の雑誌の撮影では、モデルが2人いたり、
ホテルのロビーでの撮影などもあって、
時間の制限や待ち時間も長く、
チームの疲れもピークに。
気がつけば、終電の時間も超えて、
帰るだの帰らないだの、グダグダ。
私も、さすがに朝早くからの現場入りで、
Stylistだけではなく、
全体のアシスタントも兼ねていたので、
疲れが出てしまいました。
あんなに人前で疲れている感じになったのも
久しぶりなぐらい。
撮影はまだ残っていたけれど、
使い終わった衣装をStylistの家に持ち帰り、
家に帰ってきたのは、夜中の3時半。
覚悟はしていたものの、
ここまで遅くなるとは思っていなかったので、
ちょっと気疲れ。
撮影現場っていうのは、大変ってのは分かっていたけれど、
実際に参加してみて、本当にそうだと実感。
でも、それ以上に学べた事が多く、
尚かつ、自分の目指すものや
何が必要かなども少しずつ分かってきて、
本当に良い経験ができて、良い勉強になりました。
3人のスタイリストのアシスタントをしたけれど、
それぞれ全く違うタイプで、違うやり方で、
良い部分や悪い部分も自分なりに判断し、
良い部分は盗み、
悪い部分はそうならないように気をつけたいと思ったり、
自分なりのスタイリストへの理想も
広がってきたようにも思います。
今回は、雑誌の撮影のスタイリストで、
私の希望とはちょっと違うけれど、
ファッション業界でのやって行き方や
スタイリングの仕方など、
それでもそこから学べる事は沢山あって、
こういう風に、いろいろな現場や状況で
ファッション界のあらゆる面を
ここで残りの期間学べたら良いなぁと思いました。
最後に思ったのは、ここまでやっておきながら、
私は雑誌撮影のスタイリストにはならないと思いました。
スタイリストになりたいと思った理由が、
雑誌のスタイリストとは違う事。
チームで何かを作り上げる事は確かに素晴らしいし、
普段実際に見たり触れたりできない衣装を借りて、
コーディネートしてってとても楽しく幸せな事だけど、
結局アートでエンターテイメントの世界で、
自己満足の世界。
私は、もっと直接お客様に触れる仕事の方が
いいなぁって再確認しました。
そういう事が思えるのも、
こうやって実際にやってみて、
体感する事が出来たからこその事だと思います。
今思っているのは、
今はいろいろな事をやってみて、模索期間にして、
ワーホリ終了する頃には、
夢を実現する為、何をどうして、
どういった道に進むべきなのかを
明確にしたいと思ってます。
最後に、このKenton Magazine(ウェブのみ)と
Wowza Magazineに
名前を載っけてもらえるらしいので、
見る機会があれば是非。
どれもこれも素敵な写真になっているので、
私も出来上がりが楽しみです。
3月の発売らしい。またお知らせ致します。
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